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CO2吸収、汚染水を自然浄化…湿地は「生態系の腎臓」(1)

慶尚南道昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)で28日、第10回ラムサール条約締約国会議が開幕した。水鳥の生息地である湿地の保全に向けたラムサール条約締約国会議の開幕とともに、湿地が持つ多様な機能と価値も新たに注目を集めている。

第10回ラムサール総会の出席のため韓国を訪問した国際湿地専門家らが釜山多大浦峨嵋山展望台から洛東江の河口を眺めている。



◇国内のラムサール湿地第1号はヨンヌプ=湿地は湿気が多く、じめじめしている土地のこと。全世界の湿地の面積は850万平方キロメートルで、中国領土(960万平方メートル)の約89%にのぼる。推算によると、国内では沿岸の湿地(干潟)が2815平方キロメートル、内陸の湿地が111平方キロメートルにのぼる。


水鳥の生息地を保護するための国際協約「ラムサール条約」に加入するためには、各国は独特な生物や地理学的な特性を持っている湿地、または絶滅危機にある動物や水鳥が生息する湿地を、ラムサール湿地に登録、保護しなければならない。ラムサール湿地は条約事務局の審査を経て指定される。

現在、全世界には1801カ所の163万平方キロメートル(韓国面積の16.3倍)が、国内では江原道大巌山(カンウォンド・デアムサン)の竜沼(ヨンヌプ)など11カ所の81.986平方キロメートル(ソウル汝矣島の面積の9.8倍)が、それぞれラムサール湿地として登録されてある。ヨンヌプは97年3月に指定され、▽バイカモ(梅花藻)の群落帯▽江原道五台山(オデサン)の湿地▽ムルジャンオリ(済州道の湖)の湿地--の3カ所は今月13日に登録された。

渡り鳥に扮装した子供たちが昌原コンベンションセンター(CECO)前広場に設置された環境体験場緑の船の前で「西海の湿地に住む生命の話」の演劇をしている。



◇湿地はCO2(二酸化炭素)の貯蔵庫=湿地は陸上の生態系と水の生態系の境界にあり、多様な動植物が生息する。湿地の植物は魚介類の餌となる。湿地は水鳥のための餌と生息地も提供する。地球上のどの生態系よりも動植物が盛んに成長するお陰で、巨大な食物連鎖を形成できる。湿地は降り注ぐ雨水を貯蔵して洪水を調整し、地下水も補充する。狩り、釣り、ボート、潮流観察、写真撮影を楽しむ人々には、野生生物の多様性と審美的な美しさもプレゼントする。



CO2吸収、汚染水を自然浄化…湿地は「生態系の腎臓」(2)

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