ロッテグループがソウル蚕室（チャムシル）に建設を推進している１１２階建て規模の第２ロッテワールドについて、政府が建設を認める方向で暫定結論を出したことがわかった。第２ロッテワールドは、京畿道城南（キョンギド・ソンナム）にあるソウル空港に発着する航空機の飛行安全の問題などから空軍が反対しているおり、建築許可を受けられずにいた。

政府関係者は２１日、「新築される第２ロッテワールドは、高さが５５５メートルに達するが、建設予定地は軍用航空機基地法第４条の規定が適用される高度制限地域には該当しない」との認識を示した。同関係者は、空軍が米連邦航空局 （ＦＡＡ）と国際民間航空機関（ＩＣＡＯ）の国際基準に合わせると、第２ロッテワールドは高度上の制約を受けると主張してきたが、この地域はＦＡＡやＩＣＡＯの基準より、国内法である軍用航空基地法を優先しなければならないと話している。

別の政府関係者は、ＦＡＡやＩＣＡＯ基準を適用したとしても、第２ロッテワールド建設予定地は障害物回避区域の右端に含まれていると指摘する。その上で、現在１９５度であるアプローチ角度を２０７度に変更すれば第２ロッテワールドの予定地は障害物回避区域からも除外されると話している。米ハワイの空港でもこのようにアプローチ角度を変更して運用中という。一時は軍の一部でソウル空港の滑走路の角度を調整することも検討されたが、１兆ウォンを超える資金が必要なことから白紙化されている。