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嵐の来韓コンサートチケットは、先月24日夜8時に開始された1回目の前売りで、30分で全量(1万5000枚)が売れた。
15万人が同時にアクセスした。およそ1000席にのぼる追加販売も5分で完売した。ファンの熱い声援に支えられ、1回の公演を増やし15日夜に6600席の前売りを行ったが、これもおよそ10分で完売した。4回公演(2万6000席)のチケットがあっという間に売れたのだ。
冷え込んでいるコンサート市場で、広報やプロモーションもなかったのに、途方もなく大きなチケットパワーを見せた。06年の初の来韓公演当時も、チケットはすぐに売り切れとなった。1万2000席が1時間で完売した。ダフ屋は30万ウォン(約3万円)~40万ウォンで取引した。
嵐は日本最高のアイドルグループだ。SMAPなどが所属する男性グループ専門の芸能プロダクション、ジャニーズ事務所に所属している。リーダーの大野智(28)をはじめ松本潤(25)、二宮和也(25)、相葉雅紀(26)、櫻井翔(26)のメンバーら5人は映画、ドラマでも活発に活動している。
99年にデビューし、リリースするアルバムのほとんどがオリコン・チャートのトップを飾った。そして今年、5回目のドームコンサートを成功裏に終えている。平均4万人を観客が入れるドームコンサートツアーを行うのは、日本で「トップ歌手のトップ」という意味になる。
先月からスタートしたアジアツアーでも22万2000人の観客を集めた。嵐のブームは、若年層に急速に広がる「日流」を象徴する、という分析だ。これまで韓国内では日本の映画、小説が人気を博し、日本の原作をリメークするブームが広がって「日流」が注目を集めたが、商業的にはビックヒットがなかった。
このため、今回の嵐の来韓公演の成功は、日流の威力が表面化かつ本格化した事例として注視しなければならない。民放MBC(文化放送)ラジオのナム・テジョンプロデューサーは「最近、国内で日本のアニメーション映画の声優の公演が大盛況の中で開催されたほど、若年層の間に日流が深く根ざし定着しつつある」と述べた。
ポニーキャニオン・コリアのチョ・ジヒョン課長は「日本のアイドルスターはジュニア時代を経てファンとともに成長するという点から、ファンとの一体感が大変大きい」とした後「完成品の形で市場に出る韓国のアイドルスターとの差別性のため、日本のアイドルスターに関心を示す韓国人ファンが多い」と説明した。
韓国内に嵐のファンは20万以上と推定されている。嵐の日本公演を見るため日本入りする熱烈なファンもかなり多い。ファンは10代から30代半ばまでと多様。嵐の人気に刺激されたのか、ジャニーズ事務所も韓国市場への攻略を本格化している。韓国内にもジャニーズ事務所を開く予定だ。
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