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釜山-福岡超広域経済圏時代へ(2)

両市は試験事業で両地域を一つの広域観光圏とした共同マーケティングなどを展開する「アジアゲートウェー2011」を進めている。

3月以降5回の観光実務会議を経て▽共同ロゴ及び広報映像制作▽共同広報活動▽ビジネス人材交流--などの事業を進行することで合意した。

共同ロゴ及び広報映像物は来月1日、釜山で上映する予定だ。


◆効果=釜山市は2つの都市が主要産業として類似性を持っており、相互補完的関係に進めば自動車部品 IT(情報技術)環境デザイン映画・映像など産業で共存することができるものと期待している。釜山、蔚山、慶南の東南圏と福岡など7地域の九州圏に超広域経済圏が拡がれば効果が増大する見通しだ。自動車部品分野は両地域業界間の協力で部品市場を拡大、水平的分業ができるものと期待される。

また環境産業総合研究団地を運営中の北九州は、廃棄物リサイクルと環境技術など環境産業に強点を持っていることからこの分野での相互連携が予想される。IT産業とゲーム・ソフトウェアなどの分野も連携対象に挙がっている。

福岡側は特に映画・映像産業とデザイン産業分野の協力に高い関心を示している。

◆課題=2つの地域が超広域経済圏を成すためには▽安くて快適に往来することができる交通体系の確立▽入国など制度的障壁の克服▽言語及び労働力移動問題▽産業間補完性の確保▽両国の間の歴史・政治的問題--など解決すべき課題が山積みとなっている。

釜山発展研究院クム・ソングン研究委員は「現在、週に往復18便が運航されている釜山~福岡航空路線に低価小型航空機が投入されて運賃引き下げと増便が実現すれば、ビジネスや観光がより活発になって両都市間共同観光圏と1日生活圏が形成されるなど、超広域経済圏構築に拍車をかけることができる」と指摘した。

クム研究委員は「地方自治体次元で自動車部品産業と環境産業関連交流拡大、IT産業人材交流拡大、産学中継機関を活用した産学協力強化、海峡圏人材銀行設立などを推進する必要がある」と付け加えた。



釜山-福岡超広域経済圏時代へ(1)

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