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「当初は教育委員長をお断りしました」。米ワシントンDCの教育改革を率いる米国内の初めての韓国人教育委員長ミッシェル・リーさん(38、女性)が17日、米週刊誌「USニュース& ワールドリポート」で、教育委員長になった過程と教師としての体験について明らかにした。
リーさんは昨年、フェンティ・シントンDC市長(38)から教育委員長を引き受けてほしいと提案された当時、「管理者の立場で教育改革を率いることを望まない」と言って断った、と話した。しかしリーさんは「フェンティ市長が幅広い権限を認めると話したので、承諾することにした」と明らかにした。
リーさんはコーネル大を卒業し、92年から3年間活動した米非営利教育財団「米国のための教育」(TFA)で教師生活を始めた当時の経験も明らかにした。
ボルティモアの貧民地域で小学2年の児童を教えた当時、幼い児童の突然の行動に驚いたという。「ある女子児童は遊ぶところがなく、噴水の中で遊び、びしょ濡れになって教室に入ってきました。幼い児童を見て『一体何をしているのか。なぜ濡れているのか』と尋ねれば、子どもたちは困惑した表情を見せました。自分も困惑しました」。
リーさんはTFAでの2年間の義務を終えた後、さらに1年間、児童を教えた。韓国人2世だが、オハイオ州トレドで学生の8割が黒人だった学校に通った幼い時代の経験も、貧民地域の児童を理解するのに大きく役立ったと語った。当時リーさんが教えた児童の9割が全国評価試験を通過した。リーさんが来る前の試験通過率は13%にすぎなかった。
「みんなは不遇な家庭で生まれた子どもたちは勉強ができないと考えています。しかし良い先生に会って努力を続ければ必ず良い点数を受けられます」
こうした考えでリーさんは教育委員長になって以来、「無能力教員退出」に力を注いでいる。同誌は「リーさんは昨年夏、ワシントンDCで学校23校をつくり、校長23人と教職員98人を解雇し、教師700人を名誉退職させた人物」と紹介した。
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