SBSドラマ『イカサマ師』のワンシーン。 |
「ドラマ『イカサマ師』を見ました。主人公のようになって田舎のおばあさん、おばさんたちにお金を稼いであげて、お金持ちになりたいです」
「re:イカサマ師になるならイカサマ師の下で修行しなければなりません」--。
あるインターネットポータルサイトに掲載されていた問答だ。
ドラマが視聴者、特に青少年たちにどんな影響を及ぼすかどうかを示している。
最近、MBCとSBSの月火ドラマが共に賭博を素材にしている。MBC『エデンの東』で主人公イ・ドンチョル(ソン・スンホン)の職業はカジノのディーラーだ。カジノのゴッドファーザー役としてクク会長(ユ・ドングン)が登場する。悪役であるシン・テファン(チョ・ミンギ)に対立する家族愛と兄弟愛がテーマだが、背景であるカジノが視聴者たちの関心を刺激している。
一方『エデンの東』が迂迴的に賭博を扱えばSBSの『イカサマ師』は露骨に賭博の世界を描いている。友達を助けようとしとして足を踏み入れたハウス(ギャンブリングハウス)で母親の金をすべて失ったコニ(チャン・ヒョク)が伝説的なイカサマ師、ピョン・ギョンチャン(イム・ヒョンシク)の下に入って修行を積む。以後、無念にも死なせた父親の仇をとろうとアグィ(キム・ガプス)と宿命の対決をするという内容だ。
1995年『砂時計』と2003年『オールイン』など、カジノがドラマの延長線上にある。
13日放送分ではコニがアグィ派のハウスにしのび込み、マルチビジョン画面を変える手法であっという間に数億円を稼ぐ場面が出てくる。ハウスの中は1万ウォン券の札束を振りかざしてわめく人々でいっぱいになる。
賭博で巨額を手軽に儲けることができるというメッセージを与えてしまう部分だ。
『イカサマ師』ドラマ掲示板に入ればさらに刺激される。このサイトは「イカサマ師のドラマを見て、イカサマ師ゲームに挑戦してください」というイベントを進行中だ。「ゲームする」をクリックすればSBSゲームサイトに直行する。
ソウルYWCAで放送モニターを担当するキム・スジン幹事は「最近、一部の小学生が花札を持って学校に通っているという情報が入ってきた」とし「ドラマのリアリティーをいかすのに必要かもしれないが、賭博を非現実的に扱ったり、美化したりしてはいけない」と指摘した。また「青少年と子供の価値観に及ぶ影響が大きいので、家庭でも子供の視聴指導に注意を傾ける必要がある」と付け加えた。
ソウルYWCAは一連の賭博ドラマに対して近いうちにモニタリングをする計画だ。
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