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【社説】国史編纂委の教科書修正指針に従うべき

国史編纂委員会(国編)が歴史教科書修正のためのガイドラインを出した。国編が16日、教育科学技術部(教科部)に送ったガイドラインはこれまで左偏向指摘を受けてきた「高等学校韓国近・現代史教科書」を修正するのに非常に有用で適切なものと評価される。

国編のガイドラインのうち最も歓迎する部分は「民族史に対する自負心と愛情」を強調しなければならないという原則だ。これはすなわち子供たちに歴史を教えなければならない理由でもある。どの国でも歴史教育を通じて未来の市民たちに自国に対する自負心と愛情を育てることで社会統合を実現させようとする。こうした点で歴史教科書は、歴史学者たちの論文と違わなければならない。教科書は学者一人ひとりや特定学派の主張よりは広範囲な国民的合意と国家的志向点を盛り込むべきだ。

民族史に対する自負心と愛情は国家の伝統性に対する確信から出発する。そんな側面で見たとき、既存教科書の左偏向は明らかだ。大韓民国の伝統性に対する確信を伝えることができない。大韓民国の歴史に対する否定的な見方が支配的だ。誇らしい建国と立派な国家リーダー、民主化と近代化を実現させた自負心をきちんと際立たせることができない。一方、北朝鮮に対しては客観的な水準を超えて友好的な部分が多い。共産独裁社会に山積みの問題点をまともに指摘していないことで結果的に北朝鮮体制を高く評価している。


残った問題は国編で出したガイドラインをまともに教科書に反映する過程だ。現教科書を修正する当事者は既存の執筆者たちだが、教科部でガイドラインを参考にして修正勧告案を与えたらこれまでの執筆陣がこれを参考に教科書を修正しなければならない。万に1つでも執筆陣が国編のガイドラインを拒否することがあってはいけないのだ。執筆陣は、より肯定的な歴史観で我々の未来を元気に育てていくことに力を入れなければならないだろう。教科部は執筆陣がガイドラインをきちんと反映して教科書を修正できるよう、背景と趣旨を十分に説明しなければならない。同時に2012年から使われる教科書を全面改編するための準備を今から急ぐべきである。



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