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<インタビュー>オダギリジョー「善良というよりは変態に近い」 (1)



俳優オダギリジョー(31)は謙虚な姿勢で取材に臨んだ。オダギリジョーはタバコを吸うとき以外はテーブルの上に手を重ねたままだった。

オダギリジョーは映画『血と骨』『メゾン・ド・ヒミコ』『ゆれる』で韓国人の女性ファンをつかんだスター俳優。木村拓哉がメインストリームを掌握しているスーパースターだとしたら、オダギリジョーは退廃的な魅力で自分の領域を固めるもう1人のヒーローだ。


キム・ギドク監督が演出してイ・ナヨンと共演した映画『悲夢』(9日公開)の広報のために韓国を訪れたオダギリジョーは7日「キム・ギドク監督に好奇心と尊敬を抱いており、キム・ギドク監督が電子メールで映画の説明と出演を提案された際、断る理由が見当たらなかった」と話す。

オダギリジョーはフィルムを節約して使うことで有名なキム・ギドク監督の撮影方式について「これは自分が以前から目指してきた撮影でした。撮影をそぎ落とすたびに、そのシーンに集中しているまた違う自分を発見できました」と語った。

オダギリジョーは「日本の映画の平均撮影期間は1カ月ですが、『悲夢』はわずか12日でした。監督自らハンドルを握って自分を助手席に乗せ、ソウルの路地を往復したことが面白かったです」と話し、笑った。

裾の広いズボンにVネックコートをはおり、ひげを生やした顔はジョニー・デップを連想させる。世の中を見渡すような観照的な雰囲気を漂わせているが、興味深い質問には笑い、人間味あふれる魅力を放つ。

「韓国にファンクラブがあることを知っているか」との質問に、オダギリジョーは「知りませんでした。舞台あいさつを行うたびに、歓迎してくださる方々がこの方達のようです。韓国映画に関心が高いのですが、2~3年前と違い、このごろは日本公開作が半分に減ってしまい残念です」と話す。

オダギリジョーは「これは映画の質に問題があるというよりは韓国映画がしばし活気を失ったにすぎない。韓国映画の底力は才能ある監督にあるのでは」と説明した。

「イ・ナヨンの以外に知っている韓国女優はいるか」との質問に対し、少し考えた後『リンダ リンダ リンダ』に出演したペ・ドゥナを挙げた。

イ・ナヨンと撮影現場で英語でコミュニケーションを取っていたというオダギリジョーは、イ・ナヨンを「好奇心の旺盛な女優」と語る。オダギリジョーは通訳の持っていたメモ用紙に“母性”という言葉を直に書いて「女優に必要な感性のひとつに母性がありますが、イ・ナヨンさんはこの点で非常に優れた演技者です」と説明した。ペ・ヨンジュンとの結婚説に対しては「ヨン様と?初耳です」と言い、驚いていた。





<インタビュー>オダギリジョー「善良な人物よりも変態に近い」 (2)

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