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北の教科書を引用めぐり与野党が激しく攻防

6日、教育科学技術部(教科部)の国政監査が行われた政府庁舎(ソウル鐘路区世宗路光化門)16階の会議室。

与党ハンナラ党の鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員が、北朝鮮の歴史教科書だとして「現代朝鮮歴史」という本を持ち出した。鄭議員は「韓国の教科書が北朝鮮の教科書の内容をそのまま引用している」とし、北朝鮮の「現代朝鮮歴史」と金星(クムソン)出版社の「近・現代史」を比較した資料を提出した。

金星出版社の教科書が、「社会主義の経済建設と金日成(キム・イルソン)体制の確立」という部分で、「社会主義の基礎を建設した総体的課業は…(中略)自立経済の土台をしっかりと築くことだった」と記した北朝鮮教科書の内容をそのまま引用しているということだ。


この日、教育科学技術委員会の国政監査では、金星出版社が出版した教科書「近・現代史」の理念問題をめぐり、与野党の議員が激しい攻防戦を繰り広げた。

与党議員は「左寄り」の部分を修正すべきだと教科部に求めた。ハンナラ党の権泳臻(クォン・ヨンジン)議員は「金星出版社の教科書は、検定委員10人に7人が思想的偏向性でC等級を与えたほど偏っているにもかかわらず、採択されている」とし、検定委員会を通過した経緯を追及した。

半面、野党議員は「右寄り教科書を作ろうとしている」と非難し、現行の教科書を維持すべきだと反論した。野党民主党の金泳鎮(キム・ヨンジン)議員は「教科部は最初から近・現代史の教科書が左寄りだという前提の下で修正作業を進めている」と指摘した。続いて「06年、国史編纂(へんさん)委員会の報告書で判明されたように、現在の教科書は中立的だ」と強調した。

答弁に臨んだ安秉萬(アン・ビョンマン)教科部長官は「教科書を注意深く検討しているが、左寄りか右寄りかよりは韓国のアイデンティティーを傷つけているかについての資料を収集している」とし「アイデンティティーを傷つける部分がある場合や、教科書の内容に誤りがある部分は修正する考えだ」と述べた。



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