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ウォン安ドル高、またも金融不安に

金融市場が混乱に陥っている。株価は大幅に落ち込み、ドルと金利は急騰した。政府が市場安定のための対策を連日出しているが、効果は出ていない。

6日のウォンの対ドル相場は前日比45.5ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1269.0ウォンを記録した。直近2日間で82ウォンもウォン安ドル高が進み、ドルは02年5月以来6年5カ月ぶりの最高値をつけた。

ウォンは対円でも前日比71.17ウォン値下がりした100円=1227.27ウォンとなり、通貨危機当時の98年3月以来10年7カ月ぶりの最高値となった。ウォンは対ドルよりも対円で値下がりが激しく、円建て融資を受けた企業の為替差損が大幅に増える見通しだ。


企画財政部の姜万洙(カン・マンス)長官はこの日朝、銀行頭取らと会い、「外貨流動性を確保するため銀行の努力が必要だ」とし、「外貨証券など海外資産を早期に売却し、大企業の外貨預金を誘致するなど、できる限りの努力をしてほしい」と求めた。

金利も大きく上昇した。3年物国債金利は前日比0.07%高い年5.77%で取引を終えた。変動型住宅担保貸付金利の基準となる3カ月物譲渡性預金証書(CD)金利も0.03%の上昇となる年5.91%と、7年7カ月ぶりの最高値となった。

姜長官は同日の国会で行われた国政監査で「今後、金融危機は実体経済に広がっていくものと考えており、すでに始まっている」と述べ、「当初予想していた経済成長率(4%台後半)は達成できない可能性がある」との見方を示した。



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