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直接投資の純流出額、100億ドル超過

国内企業が海外投資額を増やしている中、外国人は国内投資を減らしている。これにより直接投資(FDI)により流入する資金よりも、流出する資金が約100億ドル多くなっている。

韓国銀行が6日に明らかにしたところによると、今年初めから8月までのFDI収支流出超過額(流出額から流入額を引いた額)は96億6110万ドルで、昨年の同じ期間(52億300万ドル)に比べ、ほぼ2倍に跳ね上がった。韓国人が海外に投資した金額と、外国人が国内に持ち込んだ資金を合算すると、海外に流出した金額が100億ドル近く多かったということだ。

FDIは配当やキャピタルゲインを目的とする証券投資と異なり、経営参加を目的に企業の株式を10%以上買収したり、法人を設立することを指す。


韓国人の海外FDIは2003年に17億8000万ドルにすぎなかったが、2005年以降に急激に増え始めた。国内での生産コストが急騰したため企業が中国・ベトナムなどに海外投資を増やしたためだ。またウォン高ドル安となったことで2005~2006年には需給調節の次元から政府が海外投資を促進したことも影響した。

これに対し、外国人の韓国への直接投資は8月までで2610万ドルで、1980年(1260万ドル)以降で最も低い水準となった。

このように韓国人が海外投資を増やし外国人が国内投資を減らすと、国内の成長潜在力が打撃を受けざるを得ない。

三星(サムスン)経済研究所の権純旴(クォン・スンウ)マクロ経済室長は、「外国人投資資金が国内に積極的に入ってこないのは、国内の投資環境が劣悪だということの傍証だ」とした上で、「これは韓国人ですら海外に投資するようになる要因になってもいる」と指摘している。





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