８月の経常収支が月間集計で過去最大規模の赤字を計上した。

韓国経済の柱だった輸出が振るわず商品収支が１２年来の赤字を記録したためだ。また鉱工業生産増加率も大幅に落ち込むなど、景気が急速に冷え込んでいる。

韓国銀行が３０日に明らかにしたところによると、８月の経常収支は４７億９００万ドルの赤字を記録した。関連統計を作成し始めた１９８０年以降で最大の赤字だ。今年１～８月の累積赤字も１２５億９０００万ドルに増えた。


赤字が大幅に増えたのは、輸出増加率が前月の半分（３２．８％→１６．２％）に下がったためだ。特に対米輸出増加率は前月の９．３％から１．０％に落ちた。これにより先月の商品収支は２８億２０００万ドルの赤字となった。これに対しサービス収支の場合、ウォン安ドル高と景気沈滞の影響で海外旅行支出が減ったことにより、赤字幅は前月の２４億６０００万ドルから２０億ドルに縮小した。

韓国銀行のヤン・ジェリョン国際収支チーム長は、「９月には赤字幅が減るものと推定される」とし「原油価格が安定傾向を維持すれば１０月以降は黒字に反転し、年間赤字は１００億ドル水準になるだろう」との見通しを示している。



金融危機に景気冷え込む（２）