毎年、“ウィ・アー・ザ　分かち合い市場”には多くの有名人が１、２点ずつ愛蔵品を出店している。有名人の愛着と思いがこめられている寄贈品は競売を通じて利益を上げ、恵まれない人々を助ける分かち合い市場の倉庫を一杯にする。今年も金妍兒（キム・ヨナ）が出品したフィギュアスケート靴やチャン・ドンゴンがＣＭ出演の際に使用したバスタブなど目を引く品物が多い。

“フィギュアの妖精”こと金妍兒（１８、軍浦スリ高校）はリスポーツ社から出されたスケート靴にサインをして出品した。金妍兒は２００６年夏、スケート靴が足に合わず苦労し、フィギアスケートを辞めようとしていた。


しかし２００６～２００７年世界選手権大会以降、イタリアのリスポーツ社からスケート靴を無料で提供され、危機を脱した。スケート靴に対する思いが格別な金妍兒は「このスケート靴を履いて有望な選手が育ってくれたらいい」と話した。

昨春、俳優チャン・ドンゴンが出演して人気を博したＳＫテレコムのＣＭに使用されていたバスタブも分かち合い市場に出される。ＳＫテレコム側がバスタブを寄付したという。大きなバスタブのため、競売をしている「美しい店」側はバスタブが落札されたら、ＳＫテレコムの保管倉庫から直に落札者に輸送することにした。

宋承桓（ソン・スンファン、５１）ＰＭＣプロダクション代表は「ＮＡＮＴＡ（ナンタ）」の歩みを見つめてきたカルティエの鞄を出品した。１９９８年に「ＮＡＮＴＡ」を創設した宋代表は海外に進出するためにこのカバンを持ってニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、東京を往復しながら公演の関係者に会った。「初めは舞台を提供することに難色を示していた外国のプロモーターらがこのカバンからさまざまな広報物が取り出されると、面白がりながら自分の話を最後まで聞いてくれた」と話した。

◆政界からも参加＝ハンナラ党の洪準杓（ホン・ジュンピョ）院内代表は冬用のハーフコートを出品した。２００２年、大統領選挙を控えて夫人が洋服店でオーダーメードした紺色のコートだ。洪代表は「大事に着てきれいなコートなので、いい事に役立ててほしい」と話した。金完柱（キム・ワンジュ）全羅北道（チョルラブクド）知事は高級漆器の湯飲み茶碗３点セットを寄贈した。無形文化財１３号のイ・ウィシク氏が作った茶碗でトネリコの木でできている。