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国民年金の収益率、初めてマイナス…今年2兆ウォンの評価損

 国民年金基金の全体収益率が今年、過去初めてマイナスを記録した。 米国発金融危機の余波で保有中の株価が大きく落ちたからだ。 もちろん帳簿上の損失だが、国民年金資産総額が228兆4000億ウォンである点を勘案すると、損失額は2兆2000億ウォンにのぼる。

国民年金によると、8月現在の国民年金基金の累積収益率は-0.99%を記録した。 1-8月の間に100ウォンが99ウォンになったということだ。 9月に入って金融市場が大きく揺れているため、損失額はさらに膨らんでいる可能性が高い。 93年に国民年金が導入されて以来、基金全体の収益率(年間基準)がマイナスを記録したことは一度もない。

収益率下落の主な要因は株価の下落だ。 8月現在、株式部門は19.84%の損失を出していることが分かった。 特に全体株式投資の76%を占める国内株式で評価損が7兆1673億ウォンにのぼった。


国民年金は今年、国内株式に3兆ウォンを追加投入したにもかかわらず、評価額は昨年末の33兆892億ウォンから7月には28兆8219億ウォンに急減した。 国民年金は株式部門(国内外含む)に38兆7138億ウォン(17%)を、債券部門に181兆1269億ウォン(79.5%)を投資している。

株式部門の収益率が-24%台だった97年の通貨危機当時も、全体の収益率は8.84%を記録した。 さらに株式部門の収益率が-50%台に急落した00年にも全体の収益率は4.69%と、プラスを維持した。

しかし今年は収益率が間違いなく崩れた。国民年金が収益率を高めるために株式の比率を増やしている状況で、米国発金融危機の影響を受けたからだ。 数年前まで90%を超えていた債券の比重は最近79%台に低下している。 さらに90年代末-00年初めにかけて10-13%に達していた債券部門の収益率も、最近は3%台に落ちている。

金善廷(キム・ソンジョン)国民年金基金運用本部長は「株式への投資比率は中長期的に増やすが、今はできるだけ低く維持しながら他の部門への投資を増やす」と述べた。



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