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仁荷大チーム、赤外線レーザーでがん細胞を死滅

レーザーでがんを治療する新技術が韓国の研究チームによって開発された。

仁荷(インハ)大学新素材工学部の李鍾茂(イ・ジョンム)教授チームは最近、レーザーを照射すると、熱を発してがん細胞を殺す機能性物質を開発したと発表した。研究結果が英国王立化学会が発行する学術誌『素材化学』のハイライト論文に選ばれた。

研究チームはシリコンの表面に多くの小さな穴を開け、がん細胞に合体させるために葉酸や抗体を表面に付着した。そしてシリコンを砕いて数十ナノ大の粒子を作り、食塩水の懸濁液を混ぜて注射剤を開発した。


この液体をがん細胞に注入して約1日が経過すると、ナノ多孔性シリコン粒子ががん細胞に付着する。この際に弱い赤外線レーザーを照射すると、粒子から熱が発生し、腫ようの膜を1枚ずつ剥がして分解する。

赤外線レーザーを強く照射しないため、患者の苦痛と副作用はほとんど見られない。シリコンも人体に毒性がほとんどなく、よく分解される。

一般的に大体の物質は光を受けても、熱をほとんど発生しない。熱を出す物質にはシリコンナノ粒子のほか、金ナノ粒子、カーボンナノチューブ、酸化鉄ナノ粒子などがある。しかしシリコンナノ粒子以外の粒子は毒性があったり、強い光を照射しないと熱を出さない特性をもっているが、強い光は患者の皮膚を損傷して苦痛を与えてしまう。

李教授は懸濁液に光を照射すると、食塩の成分とシリコンが反応して有害化合物が発生し、反応熱が生じると説明している。実用化のためには臨床で実験を行うなど段階を経る必要がある。











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