読売ジャイアンツの原辰徳監督が元気づいている。 李承燁（イ・スンヨプ、３２、読売）が最近、好調を維持しながら表れた現象だ。 日本メディアは２３日、渡辺恒雄読売会長が原監督の再契約を示唆した、と報じた。

読売は開幕５連敗で始まり、６月までセリーグ３－４位をさまよっていた。 しかし読売は７月から勢いに乗ると、最大１３ゲーム差まで開いていた１位の阪神に追いつき、シーズン終盤に激しい首位争いをしている。 これに喜んでいる渡辺会長は「原監督と再契約してもよい。 今は原監督しかいない」と語った。


◆李承燁を信じる＝最近の読売の勢いは李承燁が主導していて、これが原監督の立場を好転させた。 原監督は李承燁がロッテから移籍してきた０６年の開幕戦で李承燁を読売の第７０代４番打者として重用した。 高橋由や小久保ら従来の４番打者ではなく、新しく入団した外国人打者の李承燁をチームの心臓部に置いたため、チーム内では多くの批判があった。 原監督はそれでも最後まで李承燁を推した。 李承燁は本塁打４１本（２位）、打率３割２分３厘（２位）という成績でこたえた。

原監督が韓国系なので李承燁のことを特別に考えているようだ、という話も出てきた。 李承燁は「そういう噂を聞いたので監督に尋ねたが、『違う』と言われた」と笑いながら語った。 親密な師弟関係は誤解を招いたりもした。 今年初め李承燁が不振に陥ると、原監督も非難の的となった。 また２軍にいた李承燁が北京オリンピック（五輪）参加を決定すると、「読売が１軍で使わない李承燁がライバル国の４番打者になった」というメディアもあった。

◆原監督を助ける＝原監督は五輪から戻った李承燁を１軍に呼んだが、６試合後にまた２軍に送った。 お互い危険状況だったため、距離を維持する必要があった。 原監督はシーズン終始、更迭説に苦しめられ、星野仙一日本代表チーム監督など後任者の名前までが挙がっていた。 指揮官が更迭されれば李承燁のチームでの立場は変わる可能性があった。

解決方法は勝利しかなかった。 李承燁はバットで問題を一つずつ解消している。 李承燁は１４日に１軍に再復帰した後、８試合で本塁打を６本（３２打数１０安打）も放った。 ２３日の広島戦でもヒットを放ち、４試合連続安打となった。 李承燁は原監督の選択が正しかったことをいま証明しているところだ。