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フィンランドの学校で銃乱射…9人死亡

フィンランド北西部に位置する職業訓練学校で、23日(現地時間)、同校に通う男子学生、マッティ・ユハニ・サーリ容疑者(22)が校内で銃を乱射し、これまで少なくとも9人が死亡したと、米CNNテレビなどが報じた。

CNNテレビなどによると、同午前11時ごろ、フィンランドの首都ヘルシンキからおよそ220キロにある小都市、カウハヨキの職業訓練学校に現れた容疑者は約30人の学生が試験を受けていた教室に入り、銃を乱射したとされる。当時、校内にはおよそ200人の学生がいた。

CNNテレビなどは目撃者の言葉として「黒い服と覆面姿の犯人は自動化された兵器と爆発物を持ったまま校舎に入ってきた」と伝えた。犯人は警察と対立する状況で、銃で頭を撃って重傷を負い、病院に運ばれた。


目撃者らは銃声が1時間30分にわたって聞こえつづけ、現場は火炎に包まれたと伝えた。火炎のため、救助隊が現場に接近するのが容易でなかったという。報道によると、銃撃で7、8人の負傷者が発生し、犯行の動機は把握されていない。

フィンランドの地元メディアは22日、事件前に、動画投稿サイト「ユーチューブ」に同事件に関連したビデオ映像が投稿されていたと報じた。映像には、革のジャケットを着た犯人が銃を連続的に発砲する姿などが映っており、今回の事件が発生したカウハヨキを背景に撮影された。

これに先立ち、フィンランドでは昨年11月、南部トゥースラのヨケラ中高等学校で10代の生徒が銃を乱射、8人が死亡した事件が起きている。当時犯人は犯行前に、米国の同世代の青少年とインターネット上で銃乱射事件に関する情報を交換しており、自身の遺言をユーチューブに残した。

カウハヨキ市のランタコーコ市長は23日、事件の状況を発表する際「インターネットに(同事件に関係する)情報があり、ヨケラ事件と類似点がある」と述べた。フィンランドは銃保有率が世界で3番目に高い国だ。



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