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中国の“メラミン入り粉ミルク”問題、波紋呼ぶ

有毒物質のメラミン入り粉ミルク問題の波紋により、各国が次々と中国産乳製品輸入の禁止措置を取っている。

ロイターとAP通信によると、日本の厚生労働省は20日、伊利社(中国)が販売するメラミン入りの5つの乳製品に対してリコール措置を取ったのに続き、中国産の食品に対して安全調査を強化するよう措置を出した。大阪の丸大食品は21日、クリームバターをはじめ、中国産の菓子や総菜類(5品目)にメラミンが含まれている疑いが提起され、自主回収することを明らかにした。マレーシア、シンガポール、ミャンマーもこの日、中国産の乳児用粉ミルク製品に対する輸入禁止措置を取った。ヨーロッパ連合(EU)は中国産乳製品の輸入禁止に踏み切る前段階で、中国政府にメラミン入りの乳製品に関連する資料の提出を要求している。

香港では20日、三鹿製の粉ミルクを飲んだ3歳の女児に腎臓結石の症状が見られた。これを受け、香港衛生当局は中国産の乳製品を含む、すべての製品の安全検査を実施することにした。中国ではメラミン入りの粉ミルクを飲んだ乳幼児(約6200人)に腎臓結石の症状が見られており、4人の乳幼児が亡くなっている。


中国の胡錦濤国家主席は19日、国民の生命安全に対する高位幹部の意識不足を叱責した。中国政府はメラミン入りの粉ミルクを飲んで腎臓結石にかかった乳幼児の検診および治療を無償で実施することにしている。中国衛生部は乳幼児に腎臓結石が無いかどうか、各自治体にホットライン(電話番号:12320)を開設し、検診の問い合わせを受け付けている。



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