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日本国会の代表的平和主義者、河野洋平氏が引退

 旧日本軍の従軍慰安婦強制動員を認め、日本政府の謝罪と反省を表明した「河野談話」の主人公、河野洋平・日本衆院議長(71)が政界を引退する。 日本メディアは17日、河野議長が次期衆院選挙に出馬しないことを決めたと報じた。

河野氏は宮沢政権で官房長官を務めた93年、「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」を発表した。 この談話は、日本の慰安婦強制動員責任に対する歴史的な記録になった。 河野氏は「慰安婦は本人たちの意思に反して集められ、移送され、管理された」とし「心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる」と述べた。 この発言はその後、日本政府の公式立場になった。

昨年、安倍政権が「強制はなかった」と責任を回避しようとすると、米国議会や人権団体が「河野談話を否定するのか」と追及、日本政府は「これを継承する」と認めざるをえなかった。


67年の初当選から14選を記録した河野議長は、40年以上にわたる政治人生で平和主義・穏健保守を追求してきた。 特に、戦争の反省と隣国重視を強調してきた。

河野氏は、06年8月15日に小泉首相が太平洋戦争の一級戦犯が合祀された靖国神社を参拝すると、「戦争責任をあいまいにしてはならない」と直撃弾を飛ばした。 韓国・中国など被害国の立場を配慮したのだ。

領土問題でも対話による解決を主張してきた。 7月に独島(ドクト、日本名・竹島)領有権問題が浮上すると、「自己主張ばかりせず、お互い真剣に対話で解決しなければならない」という立場を強調した。 保守政治家らが「特定の立場を代弁している」と反発したが、朝日新聞は「戦争を反省して善隣関係の重要性を力説するのは立法府議長の適当な道理」と河野氏の所信を高く評価した。

河野議長が韓国と深い縁を結んだのは73年、金大中(キム・デジュン)拉致事件がきっかけだった。 当時、河野議員は韓国政府を相手に金大中救命運動を繰り広げた。 その後「金大中氏が大統領になるのを見ながら隔世の感を感じた」と語ったという。

河野氏の最後の政治活動も反戦・平和と関係がある。 先月、終戦63周年を迎え、広島に主要8カ国(G8)国会議長会議を誘致した。 日本政界の関係者は「河野議長は政界を引退するが、彼が残した平和主義路線は日本の政界に長く影響を及ぼすだろう」と語った。



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