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国際金融協会(IIF)のチャールズ・ダラーラ総裁は17日、ソウル小公洞(ソゴンドン)のロッテホテルで開かれた特別講演会でこのように明らかにした。 ダラーラ総裁はこの日、韓国貿易協会と世界経済研究院の招待で韓国を訪れた。
ダラーラ総裁は「ソウルに来てみると(米国発金融危機に対する)韓国の危機意識は強すぎると感じる程だった」と感想を語った。 「韓国は輸出増加率が毎年20%を上回り、外貨準備高も現在2000億ドルを超えるなど、経済基盤が相変わらず健在だ」という評価だ。
ダラーラ総裁は「最悪はすでに通り過ぎた。 企業の資本確保に困難はなく、四半期別の損失規模もかなり減るだろう」と付け加えた。 「世界金融市場が1920年以来最も大きなヤマ場を迎えたが、市場は十分に回復できる潜在力を持っている」というのがダラーラ総裁の見解だ。 ダラーラ総裁は「今後の金融市場の安定のため民間金融機関までもモニタリングする新しい金融市場モニター制度を導入しよう」とも提案した。
ダラーラ総裁は「米ウォール街の危機はむしろ韓国にとってチャンスになるかもしれない」と強調した。 「現在の米国発金融危機をきっかけに韓国がアジア・太平洋、さらには世界の金融ハブに発展できるようチャンスをつかまなければならない」ということだ。
ダラーラ総裁は「韓国政府は市場の短期的変動性に影響されず、中長期的に基礎体力を改善するのに力を注ぐのがよい」と助言した。 特に、韓国政府が推進する規制緩和と税金減免については「非常に歓迎できる決定」と評価した。
国際金融協会は世界360余の金融機関が連合して構成した金融研究機関。 米財務次官補、首席政策諮問委員、次官を歴任したダラーラ総裁は93年からIIF総裁を務めている。
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