|
イエメンの米大使館スポークスマンは「17日午前9時15分ごろ(現地時間)、爆弾を積んだ1台の車が米大使館の正門入口に突進、爆発したのに続いて迫撃砲による攻撃があり、大使館の警備員ら6人と大使館前を通っていた4人が死亡した」と発表した。
攻撃を行ったテロの容疑者6人も現場で即死した。自爆テロの後、国際テロ組織アルカイダと関係するとみられるイスラム過激派組織「イエメンのイスラム聖戦」と名乗るグループがAFP通信あてに書簡を送り「今回、テロを行っており、イエメン国内の英国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などの大使館を狙った類似の攻撃を計画している」と警告した。
死亡した警備員6人はいずれもイエメン人、犧牲になった市民のうち3人はイエメン人、1人はインド人とされている。イエメンの医療陣は「この日のテロで7人のイエメン人が負傷、病院に運ばれており、中には子供もいる」と伝えた。事故の直後、武装した数百人の軍が出動し、大使館周辺を取り囲んで一般の人々の出入りを統制した。
米ホワイトハウスはこの日、米大使館へのテロ攻撃を非難する声明を発表した。イエメンはアルカイダのリーダー、オサマ・ビンラディン容疑者一族の出身地として知られている。
最近、イエメンでは米大使館を狙ったテロ攻撃が相次いで発生している。これに先立ち、今年3月には米大使館を狙った迫撃砲が隣の女子高校に落ち、警備員1人が死亡、約10人の女子高生が負傷した。02年にも米大使館に手投げ弾が投げ込まれたことがある。当時、逮捕されたテロ容疑者は「イスラエルを保護する米国に報復するために攻撃した」と供述した。
この記事を読んで…