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金議員によると、黄氏は「金委員長が軍部の関係者を徹底的に管理してきたため、軍関係者には不満がない」とし、金委員長の死後に軍部が掌握する可能性は少ない、と展望した。
後継構図については「(長男の)金正男(キム・ジョンナム)が後継者になる可能性が最も高い。 中国が金正男を持続的に管理してきたし、金委員長の妹婿である張成沢(チャン・ソンテク)の後援も受けているため」と分析した。
また黄氏は「金委員長が死亡しても、側近はすでに構築されていて一つの船に乗っている状況なので、北朝鮮が無政府状態になることは絶対にない」と話したと、金議員が伝えた。
こうした展望は、金委員長の死後について▽軍部クーデターまたは内乱の発生▽長男・金正男(キム・ジョンナム)と次男・金正哲(キム・ジョンチョル)の権力闘争--などの可能性を提示する他の専門家の意見とは異なる。
◇「北、濃縮ウラン購入」=一方、黄氏は核についても言及したという。 金議員によると、黄氏は「1994年に国際担当秘書だった私に当時の軍需工業部長が『ロシアからプルトニウムをもっと購入することはできないか。 (核兵器を)さらに1-2基作ることができればいい』と話した」と明らかにした。 当時、北朝鮮がすでに核兵器を保有していたと解釈できる発言だ。
続いて黄氏は「ところがその後、『パキスタンから濃縮ウラン-235を買った。 プルトニウムは必要ない』と話してきた」と説明した、と金議員は伝えた。
このほか、黄氏は「96年に張成沢が私に『北朝鮮の正規軍は170万人、警備隊は30万人で、 山の中腹に飛行機もたくさん隠している。 いつでも釜山(プサン)まで突撃できる』と伝えてきた」という話も紹介した。
また金剛山(クムガンサン)観光客のパク・ワンジャさん射殺事件について話した際、「金委員長が酒の席で『最近は休戦ライン付近が静かで退屈だ』と話せば、軍部がすぐに『挑発シナリオ』を考えて報告する。 北朝鮮の小さな挑発に深刻な意味はない」と話したと、金議員は伝えた。
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