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ソウル牛乳、消費者に押され価格下げる

 「ソウル牛乳」が牛乳の価格を再び下げた。

先月23日、1リットル当たり2180ウォン(約210円)に値上げした牛乳の値段を今週から1850ウォン(約178円)で販売している(大型スーパーマーケット基準)。

28日までの一時的なセールだと言っているが、大手消費メーカーが値上げした食品価格をわずか半月で引き下げたのは異例のことだ。


再び製品の価格を引き下げた背景には消費者離れを防ぐ考えがあると診断される。牛乳の価格を17%値上げした後、売り上げが約10%減少したという。しかし業界は売り上げが20%減少したところで、特に問題はないと推定している。Eマート乳製品担当のムン・ピョンムン・バイヤーは「売り上げが15~20%が減少した店舗が多かった」と話す。

ラーメン、スナック、アイスクリームをはじめとする加工食品の価格が今年に入ってから値上がりしたが、牛乳の値上げに消費者が敏感に反応したのはなぜか。これにはまず製品の特性が挙げられる。ラーメンやスナックは消費者の好みがはっきりしており、少し値上がりしても即座にほかの製品を購入しないが、牛乳は製品によって特に味や成分の差がないという。また乳業界は1位のソウル牛乳のほかにも、南陽(ナミャン)、毎日(メイル)乳業が競争する3強体制のため、消費者がほかの製品に乗り換えやすい。ロッテマートのユ・ジュンソン乳製品バイヤーは「物価が急激に上がり、主婦が100ウォン、200ウォンにも敏感になってきている。相対的に安価な流通業者PB(自社ブランド)“白い牛乳”の販売量も増加している」と伝えた。

町内のスーパーマーケットでは高い「ソウル牛乳」の反射利益を毎日、南陽乳業が手に入れていた。よく売れ、品切れ現象までみられた。

だからといって、毎日、南洋乳業が笑える状況ばかりではない。先月中旬、原油価格が20%上がり、牛乳は販売しても利益が残らなくなったという。2社はソウル牛乳が値上げをした後、値段を上げるタイミングを見計らってきたが、それ以上に消費者の反応に気を使うようになった。南陽乳業のチェ・ジェホ広報課長は「生半可に値上げして『ソウル牛乳』のように、痛い目に遭うのではないかと躊躇している」と話している。



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