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国際原油価格100ドル下回る…OPECが突然減産決定

 国際原油価格が5カ月ぶりに1バレル当たり100ドルを割り込んだ。

9日(現地時間)のロンドン市場では、北海産ブレント原油10月渡しの価格は前月より3.83ドル下落となる1バレル=99.61ドルを記録した。4月初めに100ドルを突破して以来、5カ月ぶりに100ドルを下回った。韓国が主に輸入しているドバイ産原油価格も同日のシンガポール現物市場で98.95ドルで取引を終えた。ニューヨーク・マーカンタイル取引所では米国産標準油種(WTI)価格も3.08ドル下落の103.26ドルの終値をつけた。

原油価格が下落したのは、短期的にはハリケーン「アイク」の被害が予想よりも少なかったためだ。さらに根本的な下落原因は世界的な景気沈滞だ。米国、欧州、日本、中国の世界4大経済圏の景気が一斉に冷え込み、石油需要が急速に減るとの見通しも出ている。これまで原油価格を引き上げていた投機勢力が売りに転じたのもこのためだ。


しかし石油輸出国機構(OPEC)が予想を破って事実上の減産を決めたことから、本格的な原油価格下落にはひとまずブレーキがかかった。AP通信など外信は「OPECが9日、オーストリア・ウィーンで開かれた総会で、1日当たりの原油生産量を52万バレル減らすことで合意した」と伝えた。

OPECのヘリル議長は「加盟国の生産枠には変化がないが、生産枠を超えた超過生産による供給過剰が起きている」と述べた。現在OPECの生産枠は合わせて2880万バレルだが、サウジアラビアを中心に52万バレルを超過生産している。ブルームバーグは「減産合意後、ニューヨーク・マーカンタイル取引所の時間外取引でWTI価格が1バレル当たり1.41ドル上がった」と伝えている。



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