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1983年に世界文化遺産に指定した国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、03年、マチュピチュを「危険な状態にある文化遺産」リストに含めた。 ペルー政府が遺跡地管理に関心を向けたことで、昨年7月には「危険リスト」から抜けた。 しかしマチュピチュを訪れる観光客はずっと増えている。 国際自然保護連合(IUCN)は今年6月、マチュピチュが観光・都市開発・土砂崩れ・山火事の脅威を受けているとし、「危険リスト」に再び含めるべきだと主張した。
地球の反対側カンボジアのアンコールワットも、毎年200万人を超える観光客のため危険にさらされている。 観光客が増え、周辺にはホテルが増えた。 都市が開発され、水使用量が大幅に増加し、地下水までが枯渇している。 アンコールワット寺院を支えている地盤が沈下するかもしれないという憂慮もますます強まっている。
ヨーロッパでは酸性雨が問題だ。 自動車と工場の煙突から出てくる大気汚染物質が原因の酸性雨のため、古くなった石造遺物が溶け落ち、本来の姿を失ってしまうケースが多い。 微生物も文化遺跡の大きな敵だ。 1万5000-1万7000年前のものと推定されるフランスのラスコー洞窟の壁画も頻繁な外部公開でかびが表面に生じた。 躍動感あふれる野牛・野生馬・鹿・山羊の絵が毀損され、美しい色もあせた。
71年に見つかった蔚山市(ウルサンシ)蔚州郡の先史時代の壁画、盤亀台(バングデ)岩刻画は国宝第285号に指定されるほど貴重な文化遺産だ。 岩には鯨・亀・鹿・虎・舟・銛・網など296点の絵が彫られている。 この岩刻画がサヨンダムのために浸水し、彫刻部分が落ち始めているが、これといった保護対策はなく放置されているという。 はるか新石器時代にまで遡るこの貴重な文化財を数十年間で毀損すれば、子孫に対して面目ない。
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