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読売ジャイアンツの原辰徳監督が李承燁(イ・スンヨプ、32)の1軍復帰を公言した。 李承燁の2軍行きはチームの戦略上やむを得ない選択であり、オリンピック(五輪)で証明された実力を疑うのではない、という意味だ。
原監督は「チームの事情上、李承燁を2軍に送った。 10日後に帰ってくる予定だ。 14日のヤクルト戦から復帰させる」と明らかにした。
北京五輪が終わった後、8月28日に1軍に復帰した李承燁が、4日に2軍に降りたことに対し、さまざまな解釈が出ている。
「1軍復帰後、打率4割(20打数8安打)と好調だったが、二塁打以上の長打がなかった」「指の負傷で完全には回復していない」などの批判的な分析がある一方、ペナントレース1位を狙うチーム事情のためだという声もある。
このうち説得力があるのは「チーム戦力を極大化するための事前布石」だ。 読売は先週末、1位・阪神との3連戦で2勝1敗と勝ち越し、ゲーム差を縮めた。 4日現在、2位の読売は阪神と4.5ゲーム差。 逆転優勝も不可能ではない。
試合日程を見るとよく分かる。 読売はヤクルト(5-7日)-中日(9-11日)-ヤクルト(12-14日)-横浜(15-17日)と12試合を行った後、18日から東京ドームで阪神との3連戦が予定されている。 今シーズン打率2割2分と不振の李承燁は、阪神戦では3割1分8厘の打率を残している。阪神との運命の3連戦に合わせて復帰させる方針だと考えられる。
また李承燁が10日も経たないうちに2軍行きとなったのは、やはり戦力極大化の側面が強い。 先月末、李承燁と交代して2軍へ行った外国人投手バーンサイドは7日の登板に合わせて1軍に復帰する予定だ。
バーンサイドは今季ヤクルト戦3試合に登板して1勝をマークし、防御率1.56(17イニング1/3で3自責点)と好投している。 このため原監督はヤクルト戦に強いバーンサイドを7日のヤクルト戦に先発させ、12日のヤクルト戦にもう一度起用した後、2軍に送るとみられる。 外国人選手1軍保有制限規定(4人)に基づき李承燁とバーンサイドを最大限に活用する方法だ。 このため李承燁をあらかじめ2軍に送ったということだ。
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