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金塾本部長「北の核無能力化中断、失うもの多い」

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で韓国首席代表を務める金塾(キム・スク)韓半島平和交渉本部長は1日、北朝鮮の核施設無能力化中断について「米国などほかの6カ国関係国を圧迫し、核検証システムの交渉で譲歩を得ようという典型的な戦術だが、(核無能力化の中断を通じて)残る5カ国の意志を弱めることができると考えているならばそれは勘違いだ」と述べた。

金本部長はこの日「中央グローバルフォーラム2008」の昼食会で、北朝鮮の核問題について講演した。金本部長は「申告と調査は同時に進められるべきもので、北朝鮮は即刻、核無能力化措置を再開し、検証システムづくりに協力しなければならない」と強調した。続いて「北朝鮮が時間稼ぎの戦略を駆使するならば、得るものよりは失うものが多くなる」と明言した。

北朝鮮へのエネルギー支援などについては「(無能力化中断に対する)相応措置を取れば状況を悪化させるかもしれない」と前提した後「北朝鮮に、6カ国協議のプロセスを廃棄しようとする意図があるようには見えない」と述べた。


停滞する南北(韓国・北朝鮮)関係に関しては「この10年間、量的な膨脹はあったが、本質はほぼ変わっていない」とし「北朝鮮南東部の観光地、金剛山(クムガンサン)で7月に発生した韓国人女性観光客射殺事件が南北関係の脆弱性を示す事例だ」と指摘した。

金本部長は「韓国政府は韓半島和平に向け、核問題の解決と南北関係の進展という課題を抱えている」とした上で「長期的な見方と忍耐で解決する努力を継続していく考えだ」と明らかにした。



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