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<反韓感情>民族主義に誹謗だらけのインターネット

 国内の証券会社で働く中国人の馬さん。 韓国で修士課程を終えた馬さんは「誰よりも韓中関係を客観的と見ている」と話す。 その馬さんも「最近はインターネットを見るのが怖い」と言う。 韓国と中国のインターネット空間には、お互いを誹謗するコメントがあふれているからだ。 馬さんは「書き込みのほとんどが誤った情報や見解に基づくもので残念だ」とし「韓国の反中感情、中国の反韓感情の解消はインターネットから始まらなければならない」と強調した。

反韓・反中感情の中心にインターネットがある。 インターネットを通じて行き来する各種‘怪談’が、両国の未来を責任を負う若者を対立させているのだ。 インターネットの属性が生み出した結果だ。 インターネットは、より刺激的で扇情的なニュースが広がらざるをえない感性的媒体だ。 相手を刺激して興奮させる情報は容易に広がるが、美談などは埋もれてしまう。 建国(コングク)大学新聞放送学科の黄勇碩(ファン・ヨンソク)」教授は「インターネットは本質的に民族主義を強化させる属性がある」と述べた。

だからといってこうした問題点を‘インターネットの属性’として済ませるにはその結果があまりにも深刻だ。 インターネットで問題が始まったように、インターネットで問題の解決方法を見いだすべきだ、という主張が提起される理由だ。


まず専門家らは「インターネットの純機能を生かせるコンテンツの生産が急がれる」と強調する。 韓流ドラマが大陸を魅了したようにインターネット空間でも中国が共感できるコンテンツを作るべきだ、という話だ。

中央大新聞放送学部の崔軫淳(チェ・ジンスン)教授は「両国インターネット上に善隣友好のコンテンツが量産できるよう知識人とメディアが誠意を見せなければならない」とし「ネットユーザーが自然に相手の実像と気持ちを眺められる空間が現在は全くない」と指摘した。 お互いの誤解を解くサイバー空間の用意が急がれる、ということだ。

検索サイトのネイバーが提供している韓国語の「エンジョイジャパン」と日本語の「エンジョイコリア」は注目に値する。 このサイトは両国ネットユーザーの掲示文をリアルタイムで自動翻訳してサービスしている。 相手国を侮蔑するコメントもあるが、誤解を解く純機能的な側面がもっと大きい、と評価されている。

韓中自動翻訳機機能が韓日自動翻訳機と同じレベルにアップグレードされる場合、韓中ネチズンの掲示文をリアルタイムで自動翻訳サービスし、両国の誤解を減らす方法を考えてみる価値がある、ということだ。 黄教授はまた「政府と社会団体、民間企業が参加する韓国を知らせるサイトを制作するのも一つの方法」と提案した。

悪質な情報を載せるネットユーザーに対する懲戒も必要だと指摘する。 崔教授は「根拠のない悪意的な情報はインターネットサービス業者が自らモニタリングして削除すべきだ」とし「中国ネチズンの8割がインターネット統制に賛成するという調査結果があるように、中国政府も両国間の友誼を害する書き込みに対しては積極的に取り締まる必要がある」と述べた。



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