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北京オリンピック(五輪)卓球女子団体で韓国が日本を破って団体戦の銅メダルを獲得するのに貢献した唐汭序(27)。
唐は先月27日、中央日報を訪問し「成績が悪ければ同僚とファンに申し訳ないので、メダル獲得以外のことは考えたことがなかった」と打ち明けた。
これまでどれだけ心理的な負担が大きかったかが分かるコメントだ。実際、今回の北京五輪に出場した韓国代表団のうち、唐ほど曖昧(あいまい)な立場の選手もなかった。
2000年に韓国入りし、07年10月に韓国の国籍を取得した唐の中国の名前は唐娜。6歳のときからラケットを握り、中国では青少年代表と国家代表に選ばれた実力派だ。しかし年初に韓国メディアとのインタビューの内容が中国に誤って伝えられて以降、精神的に苦しんできた。
それでも唐は「中国にいる家族がもっとつらかったはず」とし、家族のことを先に心配した。唐に向けられていた誤解は、銅メダルを決める団体戦で唐が日本のエース福原愛を3-1で破った後に収まった。
韓国では「帰化した選手が果たしてうまくやれるのだろうか」、中国では「なぜ(強敵の)韓国選手になったのか」という冷たい視線があった。しかし唐が見せた闘志あふれるプレーに韓国は熱狂した。中国も内心喜んでいた。
中国から海外に進出した選手を称する、いわゆる「海外兵団」が見せるパワフルな実力を、唐イェ序も遺憾なく発揮したからだ。「100%の実力ですべてのことを語りたい」という唐の熱情が通じたのだ。
「週末にもかかわらず選手村に残って練習相手になってくれた同僚にただ感謝するのみ」--。
練習の虫と呼ばれ、外出どころかテレビも全く見ない唐を、所属チームである大韓航空の姜熙燦(カン・ヒチャン)監督は「卓球患者だ」と話す。その‘卓球患者’が五輪閉幕から1週間も経たないうちに、次の試合の準備に向けて忙しい日々を送っている。
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