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油の代わりに水で動く自動車があるとすれば? 燃料タンクを油の代わりに水で満たし、水から得られる水素でエンジンを稼働させる自動車なら、媒煙もなく、地球温暖化を招く温室効果ガスも排出しない。 危険な高圧水素タンクを積んで走らなくてもよく、ステーションで水素を供給する必要もない。
夢のような話に聞こえるが、10年後にはこうした自動車が登場する可能性がある。 大田(テジョン)KAIST新素材工学科のカン・ジョング教授(40)は「5年以内に水素で走る自動車を開発し、10年以内に商用化する」という目標を設定している。
最近エネルギー管理公団の新再生エネルギーセンターが提示した研究開発ロードマップも、10年以内に水素生産・保存技術を開発できると見込んでいる。
およそ10年間にわたりこの分野を研究してきたカン教授は今年2月、政府から‘若い科学者賞’を受賞した。 カン教授は「今後、無公害水素自動車市場は年間150兆ウォン(約15兆円)規模に成長する見込み」とし「誰が先行獲得するか、各国の研究チームが戦争を繰り広げている」と語った。
◇水から水素生産=26日、カン教授は実験室を訪れた記者に対し、水から水素が得られることを簡単な実験で見せてくれた。 カン教授は、水が入った試験管に豆粒ほどの銀色の固体を一つ入れた。 2-3秒後にはその固体から小さな気泡が出始めた。 10秒ほど経つと気泡が激しく発生し、試験管全体が曇った。 水から水素が得られたのだ。
<環境キャンペーン>「水で動く自動車、10年以内に開発」(2)
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