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日本「独自のMD開発」の背景は(1)

日本のミサイル防衛(MD)システムは、一次的にイージス艦から発射される海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が大気圏外で弾道ミサイルを迎撃する。失敗すれば、二次的に地上に配備された「地対空誘導弾パトリオット(PAC3)」が再度弾道ミサイルを迎撃するという2段階システムだ。

日本は今年に入り、こうした弾道ミサイル迎撃システムを完成した。

問題はMDシステムの中核にあたるミサイルの監視衛星がないという点だ。ミサイルの監視衛星は、弾道ミサイルが飛んでくれば軌道の移動経路と速度を探知し、イージス艦と地上のパトリオットミサイル部隊にリアルタイムでデータを伝える機能を持っている。


しかし日本は武力の使用を禁じる平和憲法の精神によって、1969年の国会で「宇宙開発は平和目的に限る」と決議し、軍事衛星の開発はできなくなった。98年、北朝鮮の弾道ミサイル発射以降、昨年6月まで計4基の情報衛星を打ち上げ、24時間、韓半島の監視システムを稼働しているものの、探知能力が落ちる。そのため弾道ミサイルの探知情報は米国に頼らざるを得ない。



日本「独自のMD開発」の背景は(2)

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