来年、国庫で埋めなければならない公務員年金の赤字補填額が初めて２兆ウォン（約２０００億円）を超える見込みだ。 公務員年金の赤字が増えているにもかかわらず改革は先延ばしされ、国民の負担だけが増えている。

行政安全部（行安部）は２５日、公務員年金の政府補填予想額２兆５００億ウォンを来年の予算に反映するよう企画財政部に最近要請した、と明らかにした。

行安部の金東極（キム・ドングク）成果厚生官は「企画財政部には来年必要な補填額案を提示しただけで、協議は行われていない」と述べた。 行安部は「年金受給者が９２年の３万４０００人から０５年は２１万８０００人、０７年は２５万３０００人に増えているうえ、平均寿命の延長で受給期間が長くなり、赤字幅が大きくなっている」と話している。


◇年金改革は先延ばし＝元世勲（ウォン・セフン）行安部長官は今年３月、「大統領も公務員年金改革に大きな関心を見せている」とし「上半期に改革を終える」と発表した。 これを受け、年金改善試案をまとめて国会に提出する計画だったが、現在、まだ試案もできていない。

行安部の関係者は「９月までは最終試案を作成して国会に提出し、年内には改革を終える」と述べた。