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デモ隊100人と警察の攻防が未明まで続く中、帽子を被って覆面した男が警察に向かって銃を発射した。コンピュータマウスボール大の鉄の玉がシュッと音を立てながら、警察の方に飛んでいった。銃を撃った男はネチズンの間で“鳥銃マン”と呼ばれている。
その“鳥銃マン”が警察に捕まった。ソウル警察庁サイバー犯罪捜査隊はU容疑者(42)を特殊公務執行妨害の疑いで検挙し、拘束したと25日、明らかにした。警察は当時、銃を構えて正面から狙っているところを撮影された写真を参考にU容疑者を追跡してきた。
警察によると、U容疑者は6月中旬に黄鶴洞(ファンハクトン)の市場でハンティング用の鳥銃「スリングショット」を3万ウォンで、鉄製弾丸(8ミリ大)100個を1万ウォンで購入している。警察が国立科学捜査研究所に依頼して性能テストを行った結果、弾丸の速度は1秒当たり90メートルであることが明らかになった。これは38口径拳銃に使用する弾丸の速度の3分の1に該当する。近距離で人の顔に命中すれば、失明したり致命傷になったりする危険があるという。
警察によると、U容疑者は未婚で京畿道九里(キョンギド・クリ)市でアクセサリー細工の仕事に従事してきた。U容疑者は6月中旬から8月17日にかけて約10回にわたりデモに参加したという。夜が明けるまでデモに積極的に参加していた。U容疑者はデモが過激になると、デモ隊の前に出て行き、警察に向かって消火器を振り回したり、レンガを投げたりしたと警察は話している。
U容疑者は警察で「ろうそく集会に参加してデモをしている者をカメラで撮影している警察に不満を感じた」とし「学生運動はしたことがなく、特定の政党に所属しているのではなく、個人的にデモに参加した」という。しかし反省している様子などは見られないと警察は話している。
捜査チーム関係者は「U容疑者が政府と社会に漠然とした敵対心を抱き、暴力的なデモを行ったようだ」と伝えた。
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