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この成長方式として登場したのがグリーン成長(green growth)だ。国連経済社会アジア・太平洋委員会が2005年にソウル閣僚会議で貧困退治と環境保存の“ウィン・ウィン”戦略にグリーン成長を採択し、支援している。環境的に持続可能な経済成長、“ソウルイニシアチブ”とも呼ばれる。
グリーン成長の概念は3つある。1つ目は、環境保全は経済成長の制約要因ではなく、成長と持続可能な発展に極めて大切だということ。2つ目は生産と消費は生産して使い捨てる一回性のものではなく、再生・リサイクルする循環過程にあるということ。3つ目は製品の生産計画と生産消費の全過程で環境生態効率性(eco-efficiency)を確立し、経済成長と環境破壊の輪を遮断すること。日本政府の“3R”スローガンが代表的だ。
資源利用の効率化と製品の寿命を伸ばすことで資源の消費と浪費を減らし(Reduce)、使った製品と部品を再生して再使用(Reuse)することと、リサイクルした原料で新しい製品を作る(Recycle)ことだ。
しかしスローガンが叫ばれているだけで経済成長に伴う環境破壊は、全世界の至る国で今も続いている。米国のエール大学の環境法政策センターが比較して作成した2008環境実行指数(EPI)によると、“環境破壊成長国家”はスイスや北ヨーロッパをはじめとするヨーロッパが上位圏を占め、日本(21位)、米国(39位)、韓国(51位)、中国(105位)、インド(120位)のような結果となっている。
低炭素のグリーン成長と韓国(2)
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