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<専門家の目>7回裏代走チョン・グンウ投入が勝利に

金星根SKワイバーンス監督

先発の金広鉉(キム・グァンヒョン)が出だし不安定だったのは事実だ。重要な試合なだけにプレッシャーとなったようだ。そして2回までは捕手カン・ミンホと呼吸もあわず、苦労した。3回からは自分の投球パターンをつかみ始めた。初めは速球だけにこだわり、四球と安打を与え、危機を自ら招いたが、以後、ボールの緩急で危機を脱した。特に4回には遅いボールで相手バッターを凡退にしとめた。これが効果を上げ、8回まで投げることができた。

李承燁は現在、打撃バランスが崩れ、バットを下からすくい上げるなど、誘い球が目立ちコンディションが良くなかった。しかし8回、日本の左腕岩瀬と勝負し、ファウルボールを2つ出した。その度に前足がホームプレートの方にくいこむ姿が見えた。内角球を意識してぴったりと近づき、これが奏功した。岩瀬が逆に内角へ投げたが、李承燁がよく処理した。今日の勝負が決まったのは、1-2でリードされていた韓国の7回裏の攻撃時のイ・デホが四球を選んだ後、代走としてチョン・グンウを投入した瞬間だと見ている。実はイ・デホは9回にあと1打席入ることができた。韓国の打者のうち最も打撃感が良いが、こんな選手をはずすことはかなり難しい。しかし金卿文(キム・ギョンムン)代表監督は決断を下した。俊足を持ったチョン・グンウを意識すると日本の右腕藤川は、ストレートを投げるほかなく、これをコ・ヨンミンが安打にした。代打イ・ジンヨンが悪い球にバットを出さずによく見て適時打を打ち、同点にしたのが試合逆転への第一歩となった。


一方、日本の星野監督は、投手交代でミスをしたようだ。速球を投げる藤川を8回で投入し、9回に上原を投入していたらもっと良い流れになったかもしれない。

韓国は決勝戦に進出するまでの流れが非常に良く、金メダルを取れる可能性も高い。決勝戦でも頭で勝とうとしてはいけない。今のように力で戦えば勝算が大きい。



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