バスケットボールでブザービーター（時間終了と同時に入るゴール）はボールが選手の手を離れた瞬間を基準に判断する。 終了ホイッスルと同時に選手が放ったシュートがリングを通過すれば、ブザーが鳴った数秒後に入ったシュートも認められる。

しかしハンドボールは違う。 終了時点にボールがゴールラインを越えたかどうかがゴールを判断する基準だ。 試合終了直前に選手の手からボールが離れたとしても、ブザーが鳴った瞬間にゴールラインを越えていなければゴールインでない。

ハンドボール規則９条１項によると、「ボールを投げた選手や同僚選手がスロー以前または途中に規則を違反せず、ボール全体がゴールラインを完全に通過すれば、得点と認める」となっている。 続いて「ボールがゴールラインを完全に通過する前にレフェリーやタイムキーパーが試合を中断した場合は得点と認めない」と規定している。


これに基づくと、ボールがゴールラインを通過する前に時間が終了したため、審判はホイッスルを吹かなければならず、その場合、当然ノーゴールとなる、という解釈が可能だ。

２１日に行われた女子ハンドボールの韓国－ノルウェーの準決勝戦の中継画面を確認すれば、ノルウェーのハメルセンが決めた最後のゴールは得点とは認めがたい。

イム・オギョンＭＢＣ（文化放送）解説委員は「時計が２９分５９秒の時にハメルセンの手からボールが離れたが、終了した瞬間、ボールはまだゴールラインを越えていなかった」と説明した。 にもかかわらず審判がゴールに認めたため、韓国のコーチングスタッフと選手は一斉に審判陣の前に集まって強力に抗議した。 しかし韓国の抗議は受け入れられなかった。

試合後、林英喆（イム・ヨンチョル）監督は「試合監督官がノーゴールと言ったが、審判をまた呼んで話し合った後、ゴール判定を下した」とし「国際ハンドボール連盟（ＩＨＦ）事務所まで訪ねてビデオ判読を要求したが、受け入れられなかった」と話した。

林監督は審判判定にも問題を提起した。 林監督は「ノルウェーは規定通りにハーフラインから攻撃を始めなかった。 攻撃開始時に相手の選手が韓国側のコートに越えてきているケースが多かったが、これはやり直しすべきだった」と述べ、悔しさを表した。