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【噴水台】人間とオオカミ

 オオカミは一度に7-8匹の子を産む。 オオカミの巣窟を襲うモンゴルの遊牧民はオオカミの子を一斉に殺さない。 雌オオカミは子をすべて失えば、自ら近くのオオカミの乳母になるからだ。 たまった乳を分けてやり、獲物探しを終えれば近くの子オオカミに腹の中の食べ物を吐いて与える。 オオカミは母の手厚い世話を受けながら、はるかに大きく強く育つ。 後に秋になると、家畜被害は倍増することになる。 それでモンゴルの猟師は欲しい毛皮をあきらめ、子2匹は残す。 共同体に献身するオオカミの習性は恐ろしい(チャン・ルン『オオカミ・トーテム』)。

金文洙(キム・ムンス)京畿道知事の別名は‘キム・キョルシク’だ。 初当選国会議員当時、彼は3党の院内総務が予算案を玩んでいた国会の貴賓食堂に跳び込んで行った。 与野党の合意が慣行だった計数調整小委では表決までも拒否した。 「欠食(キョルシク)児童支援予算を配分しろ」と主張しながら一人で戦った末、1999年に学校給食法が改正された。 201億ウォン(約20億円)の予算も初めて確保された(キム・ムンス著『私の道、私の夢』)。 その金知事も最近は手が回らないようだ 京畿道の次上位階層児童(相対的貧困層)は3人に1人が給食費支援を受けられずにいる。

3年前、済州道(チェジュド)で‘不実弁当’波紋が広がった。 児童に半月分の牛乳20個を一度に支給した、とんでもない地方自治体もあった。 「配達料があまりにも少ない」という理由でだ。 当時、政府は500ウォンを追加して1食の食事費を3000ウォン(約300円)に上げた。 そして問題を伏せた。 しかし3年間に物価があまりにも上がった。 今は3000ウォンの食券では十分に食べられない。 児童は3人が集まって食券3枚を出すケースが少なくない。 学校の給食は教育部が、休み期間中の給食支援は地方自治体が、別々に担っているのもおかしい。 休み期間中の支援対象が学期中の半分にしかならないことからして信用を失う。 昼食も食べられない子どもが朝食・夕食をきちんと食べているはずがない。


先週末、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金潤玉(キム・ユンオク)女史が「休み期間中、欠食児童に細心の注意を払ってほしい」と保健福祉部(福祉部)長官に要請した。夏休みも終わりに近づき遅い感はあるが、幸いだ。 現在、休み期間中の欠食児童支援に投入される予算は1000億ウォン余りだ。こういうものにもっと多くの金額を投じても文句を言う納税者はいない。 5人の短期間の教育監を選出する費用と比較するとなおさらだ。 20%を下回る投票率で、任期もせいぜい1年余りだが、国費1086億ウォンが投じられた。 空腹に苦しんでも口に出して言えないのが子どもだ。 それだけに私たちの社会がまず耳を傾けてやらなければならない。 オオカミよりも劣る人間になりたくなければ…。



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