‘マリーンボーイ’こと朴泰桓（パク・テファン、檀国大）から張美蘭（チャン・ミラン、高陽市庁）にいたるまで、オリンピック（五輪）の英雄が一人ずつ浮上する度に、密かにため息をつく人たちがいる。

国威を宣揚したスポーツ選手とＣＭ出演をめぐり競争しなければならない芸能人だ。五輪の後光効果を狙った各業種の代表ブランドは現在、印象的な競技を見せた代表選手に注目している。胸を熱くした感動の瞬間と最善を尽くすスポーツマンシップを企業のイメージに活用できるからだ。


現在まで北京五輪で最大の恩恵を受けた選手は間違いなく朴泰桓だ。五輪開催前に朴泰桓をＣＭモデルに起用した携帯電話大手ＳＫテレコムと国民（ククミン）銀行は、朴が金・銀メダルを獲得したことで、すでに莫大な効果を得ている。

朴泰桓だけではない。世界新を保有する張美蘭、毎試合不屈の闘魂で戦った女子ハンドボール代表、日本を劇的に破って金メダルに挑む野球チームも、広告界の注目を集める可能性が高い。

ある広告関係者は「秋山成勲（韓国名：秋成勲）のケースのように五輪後は広告モデルがスポーツ選手に入れ替わる可能性が高い」とし「企業の立場としては、費用に比べて効果が少ない芸能人よりも、五輪の感動を拡大再生産できるスポーツ選手がさらに有益かもしれない」と話している。五輪の勝報が続くほど、夜眠れなくなる芸能人が続出しそうだ。