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「誰もボルトにはついていけなかった」--。
ウサイン・ボルトの同僚で男子100メートルで6位になったマイケル・フラーター(ジャマイカ)はボルトの力走をこのように評価した。
60メートルの地点から先頭に出たボルトは、80メートルからは勝利を確信して喜びを表しながら走った。このため少なくとも0.03秒は遅れたが、世界新と金メダルの獲得には支障はなかった。それほど圧倒的なレースだったということだ。
そのためか、ボルトに疑惑の視線が集まっている。ひょっとして薬物の力を借りたのではないかという疑いだ。米誌「スポーツ・イラストレーテッド」は「ひょっとするとドーピング(禁止薬物使用)テストの結果がボルトの世界新に劣らず驚くことになるかもしれない」と報じた。
行動におかしな点も多い。ボルトはシューズの左側のひもを固く結ばずに走った。決勝ラインを通過した後、喜びながらトラックを回る際、ひもが解けるほどだった。常識的に納得のいかない部分だ。
80メートルの地点から速度を大きく落として走った点、競技前後に鼻歌を歌いながら踊る姿を見せた点も釈然としない。いずれも海外メディアが報じた内容だ。
これに対しボルトは「私は走るのが楽しい。それがまさに私だ」と語った。メダルを獲得した選手は競技の直後、義務的にドーピングテストを受ける。ボルトのテスト結果は18、19日中に出る。
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