１８９５年、日本人武装組織によって暗殺された明成皇后（ミョンソン、１８５１～１８９５）の京畿道驪州郡（キョンギド・ヨジュグン）生家を聖域化する作業が終了した。

驪州郡は「驪州邑陵ヒョン里（ヌンヒョンリ）にある明成皇后の生家を聖域化する事業が終わり、１３日に竣工式典を行う」と伝えた。


驪州郡は９５年から２７２億ウォン（約２７億円）を注入し、明成皇后生家付近の５万９６０１平方メートルにのぼる敷地に明成皇后記念館と文芸館を建設し、感古堂（カムゴダン）を移転、復元した。

感古堂は明成皇后が８歳のとき、驪州から漢陽（現ソウル）に移した後、王妃に選ばれるまで住んだ家だ。本来はソウル鍾路区安国洞（チョンノグ・アングクドン）の徳成（トクソン）女子高校本館西側にあった。６６年、道峰区双門洞（トボング・サンムンドン）に移された後、撤去の危機に置かれると、驪州郡が０６年、明成皇后の故郷である当地に原形を移転した。

同郡は０５年８月から感古堂が移転される敷地にあった建物を撤去し、母屋をはじめ中門チェ（チュンムンチェ、中庭につなぐ大戸）、舎廊チェ（サランチェ、居間）、外三門（外側の垣に設けた大戸）などを復元したことに続き、最近、門屋２棟と垣、草屋５棟からなる民俗村として復元した。

郡は感古堂を伝統婚礼と礼節の教育を行う場所として活用し、民俗村はプンムルノリ（伝統の打楽器による演奏など）の公演会場または伝統文化を体験する場として利用する計画だ。

竣工式典では明成皇后を追慕する詩の朗読やミュージカル『明成皇后』と国楽の公演が繰り広げられる。