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牛肉の消費が減っている。
不景気に物価まで高騰し、消費者が財布のひもを引き締めている上「牛海綿状脳症(BSE)効果」まで重なったためだ。
大型スーパーのEマートが12日に伝えたところによると、先月のEマートの売り場全体で牛肉の売上高は前年に比べ24%減った。輸入牛肉は31%、韓国産牛肉(韓牛)は15%減少した。
Eマートで牛肉販売は今年3月と4月には昨年より10%ほど伸びていたが、5月に入り、減少に転じた。5月には4%、6月には7%減っている。
牛肉販売が前年より減りはじめた5月は、1バレル=100ドル(約1万1000円)台を続けていた原油価格が120ドル以上に急騰することに伴い、国内の物価も高騰した時期だった。
また民放MBCテレビ(文化放送)の情報番組『PD手帳』が「米国産牛肉、果たしてBSEから安全か」の第1編(4月29日)、第2編(5月13日)を放送し、米国産牛肉輸入再開問題をめぐる波紋が本格化した時期でもある。
韓牛だけを扱うソウル瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)の大型スーパー、ハナロクラブもEマートと売り上げの状況が似ている。牛肉の売上高が3、4月には前年に比べて約10%伸びたが、5月には1%増加にとどまった後、6月と7月にはむしろ5~6%減った。
農協流通畜産部のペク・ケボン韓牛チーム長は「BSEへの懸念から、特にすね、しっぽの部位が売れていない」と話した。
牛肉消費が減るにつれ、韓国産牛の価格も下落している。農協によると、600キロの雄牛は今年1月に平均478万8000ウォンで取り引きされたが、現在は340万ウォン台と30%近く急落した。
牛の価格は落ちるのに飼料価格は上がっていて、畜産農家は二重苦を背負っている。牛に食わせる配合飼料は昨年末、1袋(25キロ入り)=7000ウォンから現在1万3000ウォンにほぼ2倍上昇した。国際穀物価が高騰したためだ。
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