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検察、公営放送KBS前社長を逮捕

 公営KBSテレビ(韓国放送公社)前社長の鄭淵珠(チョン・ヨンジュ)容疑者が12日、検察に逮捕された。鄭容疑者は11日に解任されたばかりだった。

鄭容疑者はソウル瑞草区方背洞(ソチョグ・パンベドン)の自宅で検察捜査官に逮捕され、同午後5時ごろソウル中央地検に連行された。

検察は取材陣が撮影できないよう、検察庁舎の地下駐車場を通って同容疑者を調査室に移した。事件を捜査中のソウル中央地検調査部(部長検事:朴銀錫)は11日、ソウル中央地裁に同容疑者の逮捕状を請求し、同日、発給された。


鄭容疑者は「78年の緊急措置(第4共和国憲法に定められていた憲法的効力を持つ特別措置)違反で検察の取り調べを受けて以来30年ぶりに調査を受けることになった。公営放送に対する威脅だが、(私には力がなく)調査を避ける方法がない」と話している。

検察当局者は「鄭容疑者が検察の出頭要求に応じず、やむを得ず連行を決めた」とし「同容疑者の容疑が逮捕状を請求できるものではないため、捜査が終われば帰宅させる計画」と明らかにした。

鄭容疑者は06年、KBSが国税庁を相手取って起こした「法人税還付を求める裁判」を取り下げ、会社に約1900億ウォン(約190億円)の損害を与えた背任(特定経済加重処罰法上の背任)の疑いが持たれている。

KBSは同訴訟の一審で勝訴し、2000億ウォン(約200億円)台の税金を返してもらうことになっていたが、鄭容疑者の指示で500億ウォンだけを受け取ることで国税庁と合意し、訴訟を取り消した。

これと関連し、鄭容疑者は一時的に会社の経営状態を良好に見せかけるため、500億ウォンを急いで受け取ったのではという疑惑が浮上していた。鄭容疑者は当時、理事会の任期延長決定を控えていた状況だった。検察は近く鄭容疑者を在宅起訴する方針だ。



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