中国企業がオリンピック（五輪）をきっかけに世界超一流企業に飛躍するという野望を見せている。 その間の‘国内盟主’から抜け出し、グローバル企業になるという夢だ。 これは中国政府が推進しているグローバル企業育成戦略と重なり、世界企業版図に地殻変動をもたらす可能性もある。



最も目を引く企業は五輪グローバル（Ｗｏｒｌｄｗｉｄｅ）スポンサーの聯想（レノボ）。 ０５年にＩＢＭのコンピューター事業を買収した聯想は今回の五輪で、「レノボ（Ｌｅｎｏｖｏ）」ブランドを同じ五輪スポンサー企業のＧＥ・コカコーラ・三星（サムスン）と同じレベルに高めようという構想だ。 北京の各地に「レノボ」の看板を設置する一方、主要競技場の周辺に「レノボ展示場」を確保し、広報に力を注いでいる。


移動通信サービス企業のチャイナモバイルも同じだ。 北京五輪委員会とスポンサー契約をしたチャイナモバイルは、五輪を中国固有の移動通信方式のＴＤ－ＳＣＤＭＡ技術の宣伝場として活用している。 ＴＤ－ＳＣＤＭＡとは、中国が源泉技術を保有し、独自に開発した移動通信方式。 五輪事業ネットワーク担当の鄭暁明社長は「世界通信業界は今回の五輪でＴＤ－ＳＣＤＭＡという技術の水準を確認することになるだろう」とし「チャイナモバイルは米国のＡＴ＆Ｔや日本のＮＴＴ、英国のＢＴを凌駕するブランド価値を持つことになるはず」と述べた。 チャイナモバイルは、英フィナンシャルタイムズ（ＦＴ）が集計した「グローバルブランド」で５位に入っている。




スポーツマーケティングで飛躍する中国企業（２）