朴泰桓（パク・テファン、１９、檀国大）が五輪の８冠を狙うマイケル・フェルプス（２３、米国）と対戦する。

中国北京の国家水泳センター（ウォーターキューブ）で行われる競泳男子自由形２００メートルの決勝を通じてだ。

パク・テファンとフェルプスは１１日に行われた自由形２００メートルの準決勝でそれぞれ２位と４位につけ、決勝に進んだ。両選手は１２日午前１１時１６分、自由形２００メートルで金メダルを争うことになる。


◇「経験」対「覇気」＝２３歳のフェルプスは０４年のアテネ五輪で６冠を獲得した。五輪のほか世界選手権でも金メダルを独り占めし、名実共に「水泳の皇帝」といえる。これに比べて１９歳のパク・テファンは日ごとに技量を増す「皇太子」だ。

４年前のアテネ五輪当時に「不正なスタート」ということで失格判定を受けたつらい経験から立ち直った。五輪の８冠を狙うフェルプスは予選を含めておよそ２０回のレースに臨まねばならない。１日に決勝だけでも２種目に出場しなければならない場合もある。

疲労回復の能力に優れているとはいうものの、複数の種目に出場すると集中力が落ちるほかない。１１日まで２冠を果たしたフェルプスとしては「五輪史上最多の８冠」への挑戦が負担にならざるを得ない。これに比べて前日４００メートルで金メダルを取ったパク・テファンは気楽な立場だ。