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○…アーチェリー韓国代表の訓練には必ず含まれるコースがある。ほかでなく「克己訓練=肝試し」というものだ。今回のアーチェリー代表も5月、陸軍情報学校で特殊訓練を受けた。幽霊姿に扮した助手が登場したり、生きたままの蛇を服の中に入れられるなど極限の状況に追い込み、精神力を育てる訓練だ。また京畿道(キョンギド)バンジージャンプ施設で数回にわたり数十メートル下に飛び降りたこともあった。昨年、アーチェリー競技場に踏査した後、条件をそのまま適用した仮想の訓練施設と模擬競技場で過酷なほどの実戦訓練も行った。
○…アーチェリーの女子団体戦は「水中戦」となった。10日午後、中国-英国の女子団体準決勝がスタートするとともに降りはじめた雨が、試合が終わるとさらに激しくなった。その後に行われたベスト4入りを争う韓国-フランス戦では、正常な試合を進めるのが難しかった。これにより組織委員会は3、4位を決める英国-フランス戦(現地時間同午後4時55分)と、韓国-中国の決勝(5時25分)を1時間35分ずつ繰り下げる方針を決めた。
○…今回の五輪でも「世界最強」韓国アーチェリーに対する牽制が激しかった。国際アーチェリー連盟は新しい規則を持ち出した。個人戦で射る回数を18射(ベスト4からは12射)から12射に、団体では27射から24射にそれぞれ減らしたのだ。制限時間も40秒から30秒に短縮した。何とかして韓国のアーチェリーを揺さぶるための措置とみられる。主催国の中国は射台から4~5メートルの距離に観客席を設けた。観衆の叫び声で韓国代表の集中力を乱そうという手法も動員されたのだ。
○…決勝戦らしく応援も激しかった。約200人の韓国応援団は競技場左にあるスタンドの半分を占めた。応援団は太極旗(テグッキ、注:韓国の国旗)を振りながら「大~韓民国(テ~ハンミングク)」というスローガンで韓国代表を応援した。この応援団は大韓アーチェリー協会が昨年からチケット約9000枚を買い入れて準備してきた大規模な応援団の一部だ。これを受け、ホームチーム中国の応援団はホイッスルを鳴らし「加油(頑張れ)」という掛け声で対応した。
○…ベスト8入りの試合で韓国に敗れたイタリア代表は試合後の記者会見で「韓国代表はどこか違う星から来たチームのようだ」と感心していた。
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