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金剛山から人員を追放、南北こう着長期化の恐れ

金剛山(クムガンサン)襲撃死亡事件が11日で1カ月を迎える中、北朝鮮軍部が金剛山観光地区から韓国側の人員追放措置を実行に移すことにより、南北対立の局面が拡大している。

北朝鮮は9日、東海(トンヘ、日本名・日本海)地区の南北管理区域軍事実務責任者の名義で▽不必要な南側の人員に対する追放措置を10日から段階的に実施▽1次追放は韓国観光公社、金剛山面会所の人員をはじめとする韓国側当局の関係者全員が対象--という内容の通知文を南北軍事チャンネルを通じて伝えてきた。

政府は、北朝鮮が3日、金剛山から不必要な人員に対する追放措置を行うと宣言したが、すでに内部で自主的な撤収計画を用意し、進めていた。この計画により、3日から10日までに119人が金剛山を後にしている。政府は14日までに撤収を続け、最小人員を金剛山に残す考えだ。


政府当局者は「北側の一方的な追放の発表は明白な南北合意書を違反しているが、韓国側人員の身辺の安全を考慮し、このような措置を取った」と話している。

政府のある消息筋は「北朝鮮が3日の追放措置とともに予告した韓国側の人員や車両の軍事境界線通過制限措置も近い将来出されるだろう」と話した。

政府も一方では民間団体の大規模な北朝鮮訪問を許可せず、また一方では北朝鮮に再発防止策の用意を求めているため、態度を変え難い状況だ。このため南北関係は当分、こう着した状態が避けられない見通しだ。





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