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<北京五輪>朴泰桓、勝利の決め手は「少ない気泡」

朴泰桓(パク・テファン、19、檀国大)が10日、北京五輪競泳男子400メートル自由形で183センチの奇跡を作りだした。パク・テファンのいわゆる「名品水泳」は、生まれ持った身体条件に優れた水泳技術、10代とは思えない集中力が合わさった結果だという分析だ。

◇生まれ持った身体条件=朴泰桓の肺活量は7000ccで一般人(3000~4000cc)の2倍だ。ほかの水泳選手は約5000~6000cc。中長距離選手にとって肺活量は必須条件だ。浮力が良いため、ストロークの際、水中に潜んでいる腕に力があまり入らない。おかげでこの腕を挙げて水をかくとき、より多くの力を載せることができる。

韓国体育科学研究院が水中撮影したところ、朴泰桓は生まれ持った浮力のおかげで上半身を容易に上げられ、水の抵抗を少なく受けることが分かった。抵抗を少なく受けるために、ほかの選手に比べて上体付近に水泡(気泡)が少ないことがわかった。


◇自由自在に調整する能力=泳ぐ際、ほかの選手が水中から一方の顔だけを出して呼吸するのに対し、朴泰桓は左右自由に顔を振り向けながら息をする。試合の初めには右側(2レーン)のへケット(豪州)を見ながら呼吸し、試合の中盤以降へケットが遅れを取ると朴泰桓は左のジェンセン(米国、4レーン)と張琳(中国、5レーン)を見ながら息をした。こうした方法で朴泰桓はライバルの動きを見ながらペースをコントロールすることができた。

両腕のストロークと両足のキックも欠かせない。朴泰桓は左右の呼吸はもちろん、腕のストロークと足を蹴る回数を自由自在に調整できる、数少ない選手の1人だ。

◇瞬間の判断力に卓越=朴泰桓はストロークとキック、呼吸の調整を、いつ、どのようにすればいいのかを正確に判断する。最初はストロークの度、足を2回ほど蹴り、ペースを調整するが、相手に追いつかなければならない場合は足を蹴る回数を4回、6回まで増やしていく。チョン・イルチョン大韓水泳連盟専務は「水泳のメカニズムを調整しつつ相手に追いつく技術と判断力には感心するぐらいだ」と話した。





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