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五輪野球の韓日戦、心の中では決勝戦 3

いわゆる「偽装オーダー」事件である。星野仙一日本監督は、これをめぐり大会終始怒りをあらわにし、韓国を圧迫した。勝負は4-5、1点差で韓国が敗れてしまったが、星野監督はこれで安堵したか、あるいは、すっかり成長した韓国野球に対しヒステリーを起こしたとする見方がある。

WBCで韓国を4強に導いた金寅植(キム・インシク)ハンファ監督は「5ゲーム以上ならば勝率はますます落ちる。韓国が不利だ。しかし、1、2試合なら韓国に十分に勝算がある」と話す。金監督はまた「最近、国際大会で日本と毎回均衡した勝負をした。韓国が日本との格差を減らしたという証拠だ。また、この過程で十分に自信を得た」と述べた。勝率2位チームと勝率4位チームが3連戦をすれば2位チームが2試合で勝利するか、ではなければその反対だ。3連勝、3連敗は難しい。金監督の言葉は結局、国内リーグ勝率中位圏チーム間の正面対決水準で、韓日戦が展開されているという分析だ。

代表的な「親日派」金星根(キム・ソングン)SK監督の言葉はどうか。昨年11月、コナミカップ予選で日本プロ野球チャンピオン中日を破って日本野球を動揺させたキム・ソングン監督は「戦力上、大きな差はない。先発投手がよくねばれればどん詰まりまで面白い勝負が展開されるだろう」と予測した。ただ金監督は「日本は特級リリーフたちが連続して登板する。終盤の3~4イニングは点を取りにくい。上原浩治(巨人)、岩瀬仁紀(中日)、藤川球児(阪神)が登板する前にリードしなければならない」と強調した。初盤リードすれば勝算があるという話だ。


日本代表チームは「金メダル挑戦」を当たり前のものとして準備してきた。金メダル以外の物は「ジャパン野球」にとっては恥ずかしい。日本は1年前からすべての準備を星野体制の下に進行してきた。キャッチフレーズも「星野ジャパン」だ。星野の野球、日本の野球を世界にアピールするという意志を盛りこんだ言葉だ。一方、韓国の金卿文監督は、国内リーグに追われ、大会直前、代表チームに合流した。

今回の韓日戦ではメジャーリーガーなしに両国リーグの最高メンバーが激突する。韓国産左腕デュオ、リュ・ヒョンジン(ハンファ)、キム・グァンヒョン(SK)と日本のイケメン投手ダルビッシュ・有(日本ハム)らが総出動する。日本のリリーフ投手藤川が投げる150キロの直球と韓国のオ・スンファン(三星)の最終回対決も欠かせない見どころだ。何より李承燁(イ・スンヨプ)の代表チーム合流はそのものでドラマだ。長かった2軍の生活の試練を耐え抜いて韓日戦で華麗なる活躍をしてハッピーエンドを演出するか…まだ決まっていないが、だからこそ期待されるドラマだ。

十数年後、李承燁が国内プロチームのコーチまたは監督をしながらこんな言葉を言ってくれるのを期待しよう。「このごろ食堂へ行くと2008年北京五輪、韓日戦のホームランの話が出る。あのときのホームランはすごかった…」と。




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