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五輪野球の韓日戦、心の中では決勝戦 2

2008年北京五輪で韓日ライバル対決はどんなものがあるだろうか。

韓国バレーボールはすでに予選敗退。サッカーは2週間前、韓日オールスター戦(JOMOカップ)でKリーグが3-1で大きく勝利したが、韓国と日本が本選組別リーグで異なる組に属し、正面対決は期待しにくい。そこで野球が唯一だという話だ。

韓国と日本は16日午後8時、北京・五棵松野球場で対戦する。今大会は8カ国がフルリーグを戦った後、1-4位、2-3位が準決勝戦をする。7試合のうち4回目に行われる16日の韓日戦は両チームにとって重要だ。金卿文(キム・ギョンムン)代表監督は「韓日戦より先の3試合(米国-中国-カナダ)の方がもっと重要だ」と強調するが、実際に韓日戦が始まれば違う。もちろん前の3試合で2敗以上なら別だが、そうでなければこの試合は「決勝戦」だ。


雰囲気は早くから盛り上がり、韓日対決をクライマックスであるかのように焚きつけている。韓国の「国民バッター」李承燁(イ・スンヨプ)は日本プロ野球で「巨人の4番打者」だった(李承燁は前半期始終2軍にとどまっていた)。巨人の4番は日本の4番だ。重圧感も大きいが、プライドあふれる「地位」だ。巨人の4番が長いリハビリを終え、北京五輪のために自分の国に帰って代表チームユニホームを着ると宣言した。

日本のメディアはそれに対する警戒心を隠さなかったが、大体的なニュアンスは「完全にリハビリ時間を十分に与えたから李承燁に首根っこをつかまれるかもしれない」という見方だ。またサンケイスポーツのような極右系列のメディアは、インターネットサイトを通じて独島(トクト、日本名・竹島)問題まで「親切に」言及することも忘れなかった。

2000年代以前まで韓日スーパーゲームのような試合が開かれれば韓国プロ野球は明らかに実力の差を感じて帰ってきた。韓国プロ野球ベストメンバーが出場する大会で日本のプロ・社会人野球連合チームと対等なゲームを繰り広げる程度だった。しかし2006年から変わった。2006年ワールドベースボールクラシックで(WBC)韓国と日本の最精鋭メンバーたちが対戦し、韓国は2度も勝利した。

2006年3月16日。WBC決選ラウンドが行われた米国アナハイムエンジェルスタジアムで2-1で勝利した後、徐在応(ソ・ジェウン、当時タンパベイ)がマウンドに太極旗をさした。ESPNの中継画面には日本のイチロー(シアトル)が憤りをおさえきれず「F」字で始まる言葉で罵倒する場面が放送された。「30年間、日本野球を見下せないようにする」と言った彼の言葉は「イチローの屈辱」としてファンの間で話題になった。

そして昨年秋、北京五輪1次予選。金卿文韓国監督は国際大会ではちょっと見られない「欠礼」をやらかした。監督者会議で再三確認された事項だったのにもかかわらず、競技開始1時間前に提出した選抜オーダーで、およそ6人変更して試合を行ったのだ。




3へ続く→五輪野球の韓日戦、心の中では決勝戦(3)

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