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「サイレント・キラー」猛暑、台風より恐ろしい(2)

それでも先月に比べると空気が乾燥し、日陰では涼しく感じるのは幸いだ。今年暑さがとりわけ激しいのは、猛暑が例年より半月以上も早く始まったのが大きな原因だ。

大半の場合、北太平洋で形成された暖かい気団が徐々に北上した後、冷たい大陸性気団とぶつかり6月末から梅雨が続く。その後、北太平洋気団が韓半島に完全に定着する7月下旬に本格的な暑さが始まっていた。

だが今年は北太平洋気団が異例に早く発達し、7月初旬から韓半島の大気を制した。7月の熱帯夜も増えた。先月の場合、全国平均最低気温は例年の7月平均に比べ1.7度も高い22.8度だった。日中の最低気温が25度以上の日(熱帯夜)は全国平均で3.4日だった。


全国にかけての気象庁の観測が開始された73年以来94年(7.4日)、78年(3.8日)に続き3番目に多かった。

キム予報官は「地球温暖化で韓国全体の平均最低気温が日増しに上昇している上、都市では真昼の熱気が夜まで続き、熱帯夜の日が頻繁になった」と分析した。94年の夏にも似たような状況だった。同年には北太平洋気団が6月から上がってきて、3カ月間も威力を発揮した。

最高気温が猛暑特別注意報の基準となる33度を超えた日が、6~8月の3カ月の間にソウルは29日、大邱(テグ)は60日にのぼった。結果は残酷だった。専門家は同年猛暑による死者がソウルだけでも350~700人を上回ったと推定している。特に65歳以上の高齢者の死者は例年の平均の倍に達した。




「サイレント・キラー」猛暑、台風より恐ろしい(3)

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